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この記事の要約

ソフトウェアの共有を可能にするAPIは、POSレジの機能拡張にも役立ちます。外部システムとの連携でき、POSレジに搭載されていないシステムも利用できるようになります。本記事では、APIでできることや活用するメリット、提供しているPOSレジサービスをご紹介します。

POSレジのおすすめAPI。APIの定義やできること、メリットも解説

外部システムと連携するためのAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)は、POSレジにおいてもカスタマイズに役立ちます。POSレジに本来搭載されていない機能でも、APIを利用することによって、顧客管理システムやネットショップなどと連携し、システム間での情報共有を可能にします。

本記事では、POSレジにおけるAPIについて、APIでできることや活用するメリット、APIを提供しているPOSレジサービスをご紹介します。既存のPOSレジをカスタマイズしたい場合は、APIの活用を検討してみましょう。

APIとは何か

POSレジに関わらず、APIという言葉はシステムやテクノロジーを運用するにあたって、聞く機会の増えた言葉ではないでしょうか。定義や役割があいまいなまま使っているかもしれないので、まずAPIとは何かをおさえましょう。

APIは、Application Programming Interfaceの略称です。直訳すると、アプリケーションをプログラミングするためのインタフェースとなります。これをわかりやすくかみ砕くと、アプリケーションを共有するためのサービスということができます。

POSレジでAPIを利用していない場合、POSレジに元々備わった機能しか利用できません。そこでAPIを活用することによって、APIが他のアプリケーションとつながる入り口となって、外部システムと連携し機能を拡張できます。

APIを提供しているPOSレジサービスでは、POSレジそのものの機能に加えて、外部アプリケーションでカスタマイズが可能です。APIは、POSレジ活用の幅を広げる可能性を持っています。

APIでできること

APIを活用することによって、何ができるようになるのでしょうか。3つのできることを理解し、API活用のイメージを膨らませてみましょう。

アプリケーション同士を連携できる

APIは、アプリケーション同士を連携する窓口であり、既存のアプリケーションに新たなアプリケーションをつなげられます。利用している中で課題が生まれたとき、課題や問題点に対応したアプリケーションを組み込めば、機器を入れ替えることなく課題解決を目指せます。

また、既存の機器に購入時は最新機能がついていても、新サービスのリリースで最新ではなくなるときが訪れるでしょう。そこでAPIが公開されていれば、アプリケーションを組み込むことで、最新のニーズに対応可能です。

自社にはないデータを活用できる

APIは開かれたインタフェースであり、自社にはない他社のデータも活用することができます。他社データを元に、新たな視点で傾向や課題などの分析を実現できるでしょう。

APIの目的には、アプリケーションの活用や開発を促し、新たなサービスを増やすことも含まれています。

そのため、データを自由に扱えるようにすることで、APIを利用する側のメリットはもちろん、APIを公開している側もサービスの広がりといったメリットを得られる仕組みが成り立っています。

アプリケーションの開発を効率化する

POSレジに必要なアプリケーションがあった時、APIが公開されていなければ、自ら開発しなくてはいけません。開発には、知識が必要で、時間や手間がかかります。

もし、APIが公開されていれば、アプリケーションの基礎として活用できます。アプリケーションの開発を0からする必要がないので、開発時間を短縮し、効率化することが可能です。

POSレジにAPIを活用するメリット

POSレジにAPIを活用すると、外部システムと連携して既存のPOSレジにはなかった機能を利用できるなど、メリットが多くあります。POSレジにおけるAPI活用のメリットを解説していきます。

外部システムと連携できる

POSレジサービスが提供しているAPIを活用すると、外部システムと連携することができます。APIによって、販売管理システムや顧客管理システム。ECサイトなどと連携できるので、POSレジに搭載されていないシステムも利用可能です。

例えば、POSレジと顧客管理システムを連携して、会員情報や取引情報、ポイントなどのデータを共有することができます。CTIシステムと連携することによって、顧客情報を把握できるようにして、顧客対応のスピードを上げるなども実現可能です。

POSレジと一つのシステムとのつながりだけでなく、システムとシステム、システムとサーバーなど、APIがシステムの中継点となって、複数のシステムとの連携をサポートしてくれます。

データ更新・参照ができる

APIで外部システムと連携すると、データ更新も自動で行われます。連携している顧客管理システムから会員情報を変更すれば、POSレジ側でも自動で更新されます。別々に登録や更新をする必要がないので、データ管理にかけていた時間的コストを削減できます。外部システムからPOSレジのデータを参照することも可能です。

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APIを提供しているPOSレジサービス

APIを提供しているPOSレジサービスは限られています。主なAPIを利用できるPOSレジサービスを5社選び、特徴や活用例をご紹介します。

スマレジ

スマレジでは、プレミアム・プレミアム プラス・フードビジネス・リテールビジネスの4つのプランでスマレジAPIを利用できます。スマレジAPIを活用することによって、外部システムと連携し、各種データを反映・使用できるようになります。

スマレジAPIは、データの更新機能が特徴的です。商品情報や在庫情報、顧客情報などさまざまなデータを外部システムから登録・更新することができ、常に最新情報でPOSレジを運用できます。小売店向けのリテールビジネスプランでは、より詳細な在庫情報を連携できるので、小売店で活用してみましょう。

Orange-POS

Orange-POSで利用できるOrange APIは、顧客管理システムや会計システム、ECサイトなど幅広い外部システムと連携できます。簡単な連携方法も特徴で、外部システムからOrange-POSにリクエストするだけで、データ連携可能です。APIをはじめて利用する場合も快適に活用できるでしょう。

また、既存のPOSシステムを利用していて、Orange-POSを新規導入する場合、API連携で基幹システムとつながり、全店データを集計することができます。チェーンやフランチャイズなど複数店舗を運営している場合におすすめのAPIです。

ユビレジ

ユビレジAPIでは、さまざまな店舗に合わせて活用できる外部システムと連携可能です。飲食店には、オーダリングシステムやセルフオーダーシステムとの連携がおすすめで、オーダーの効率化やホールスタッフの負担を軽減できます。小売店は、在庫管理システムや顧客管理システムの連携で、適性在庫の維持や顧客に合った販売促進ができるようになります。

どの店舗でも活躍するシステムとしては、勤怠管理システムや会計システム、防犯カメラシステムなどがあり、連携できるシステムが豊富です。より多くのシステムと連携して店舗運営に役立てたい事業者はぜひ導入を検討してみましょう。

poscube

飲食店向けPOSレジのposcubeが提供するAPIは、飲食店の運営を効率化する外部システムと連携可能です。連携できるデータは、注文情報や席情報、商品マスタなどがあります。外部のオーダーシステムなどと連携すれば、poscubeへオーダーを送信でき、スムーズな提供を実現し、顧客満足度を高められます。

また予約管理システムとの連携もおすすめです。席情報を連携することで、空席状況の確認を可能にします。飲食店でオーダーや予約に課題があるならば、poscube APIの活用がおすすめです。

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まとめ

POSレジでAPIを活用することによって、ソフトウェアを追加して機能を拡張したり、外部システムと連携したりでき、より充実したPOSレジにカスタマイズできます。顧客データを呼び出して顧客対応に役立てる、ECショップと連携するなど、活用方法も多く、店舗の運営方法に合わせてシステムを構築可能です。APIを提供しているPOSレジサービスを参考にして、POSレジでAPIを活用してみてくださいね。

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