目次
POSレジの導入方法
POSレジを導入する代表的な方法は、購入、レンタル、リースです。 それぞれの購入方法について紹介します。
レジを購入する
POSレジと一口に言ってもさまざまな種類があり、機能などにこだわらなければ、数万円からでも購入することは可能です。
しかし、データ分析や在庫管理が行えるPOSレジの購入には一台当たり、30万円以上の費用がかかる場合もあります。
そのため、POSレジを導入する台数が多ければ、その分導入時には多額の費用がかかることになります。
レジをレンタルする
レジをレンタルする場合は、月額料金を支払いレンタル会社からレジを借りることになります。
レンタルの場合は短期間での契約が可能であるため、POSレジを導入する企業などでもレンタルを利用する企業が多いです。
レンタル期間終了後はレンタル会社に返却、もしくはレンタル期間を延長することになります。
レジをリースする
リースはリース会社に自社が使いたいものを購入してもらい、その製品を長期間リース会社から借り受ける方法です。
レンタルとは異なり利用できる製品の幅は広いものの、契約を途中解約できないという特徴があります。
リースの期間終了後はリース会社が引き取る、再度リース契約を行う、または買取ることになります。
導入方法ごとのメリット・デメリット
POSレジの導入方法として、購入・レンタル・リースを紹介してきました。
方法ごとにメリット・デメリットがあるため、それぞれ解説していきます。
購入のメリット
購入を行う際のメリットとして大きいのが、長期間使用した際に支払う費用が少ないことです。
購入した場合でも、機材故障による修理やシステム変更による費用が発生することはあります。
しかし、レンタルやリースの様にPOSレジを借りて使用するわけではないため、一度購入してしまえば、レンタルやリースのように利用期間中に毎月お金を支払う必要がありません。
そのため、長期的に見ればトータルでのコストが最も安くなる導入方法です。
また、利用する端末については制限されることがないため、目的に合った機能を搭載しているものを選択することができます。
購入のデメリット
購入する際のデメリットは、初期費用などが高いことです。
例えば、高性能なPOSレジを購入する場合は、一台当たりで数十万円、使用する機種よっては100万円を超えることすらあります。
また、レジを購入すると固定資産税を支払うことになるため、減価償却費の管理が必要です。
購入した場合は、短期間ではなく長期間使用することになり、POSレジのアップデートができないデメリットがあります。
現在、AI技術やIT技術の進歩により、機械製品の多機能化が進んでおり、この流れはレジにも該当します。
現在では最新の機材を導入したとしても、数年後には現行の機材には搭載されていない機能を有するPOSレジが開発されるかもしれません。
そうなると現行のレジ機種では対応することができない可能性が出てきます。
レンタルのメリット
レンタルのメリットは短期間契約を行うことができ、解約がいつでも可能であることです。
長期契約が必要ではないため、手軽にPOSレジを導入することができます。
また、解約が導入後にいつでも行えるため、長期間に渡り同じレジを使い続ける必要がありません。
そのため、現在レンタルで使用している機種よりも、自社に合ったレンタルのレジが見つかった場合、現在の契約を解約し、レンタル会社を乗り換えることも可能です。
レンタルの場合は、審査がなく導入までのスピードが早いため、1週間程度で導入できます。
レンタル会社によって、サービスなどは異なるものの初期費用や故障時の修理が無料の場合があります。
手軽にレジを導入できる点が、レンタルの大きなメリットです。
レンタルのデメリット
レンタルのデメリットは、レンタル会社が取り扱っている機種しか選択できないため、限られた機種から選択することになります。
また、レンタルは気軽に導入ができる反面、費用が高額になる可能性もあるのです。
レンタルの月々の支払額は高いため、長期間利用する場合であれば、リースや購入といった方法よりも費用が高くなります。
そのため、レンタルを行う期間によってはPOSレジを購入するよりも多額の費用がかかる可能性があります。
リースのメリット
リースの場合は、リース会社がPOSレジを購入して企業に賃貸する取引となります。
リースは長期契約となるのが特徴であり、契約期間の目安は5年~7年です。
リース契約の場合は、自社にあったPOSレジを導入することが可能となり、購入の様に初期費用がかからないのがメリットです。
また、長期契約となるため、レンタルよりも月々に支払う金額が安くなるケースが多くあります。
リースのデメリット
リースのデメリットは、基本的に契約途中での解約ができないことです。
そのため、リース契約を行っている途中で、廃業した場合には違約金の支払い、もしくはリース料金を継続して支払う必要があります。
リース契約では審査が必要な場合があり、審査に落ちるとPOSレジを導入することができず、審査に通過してもすぐに導入できるわけではありません。
そのため、レンタルなどよりも導入に時間がかかるデメリットがあります。
POSレジの保守・運用について徹底的に解説!POSレジ導入時に気をつけるべき点もご紹介!
POSレジ導入のタイミングや状況を考えて導入方法を検討する
POSレジを導入するタイミングは、それぞれの企業により異なってきます。
開業に伴ってPOSレジを導入する場合には、導入方法としては、購入かレンタルがおすすめです。
開業時にリース契約ができないわけではないが、リースは長期契約が前提条件となるため審査があり、審査に落ちる場合も考えられます。
そのため、開業時には、確実に導入が可能な購入かレンタルでの導入を行いましょう。
また、開業時にリース契約を行ってしまうと、仮に経営が上手くいかずに倒産した場合、違約金を支払うか、その後も継続してリース料金を支払い続けることになるため、開業時にはおすすめできません。
購入かレンタルか迷うのであれば、開業時の資金の状況によって判断すると良いです。
例えば、開業資金に余裕がある場合は、初期費用が高額になるものの月々の費用がかからず、目的に合った機種が導入できる購入を選択しても良いでしょう。
逆に開業資金にあまり余裕がなく、初期費用を安くしたいと考えるのならば、導入方法としてはレンタルが最も適しています。
レンタルでは、月々の支払料金が、リースと比べると高くなるものの短期間契約が可能です。
レンタルでは使用できる機種が限られますが、開業後に資金ができたタイミングで契約を解約し、導入した機種を購入する手段もあります。
開業時の導入方法として、購入とレンタルおすすめしました。
2店舗以降の場合は、リースを含めて検討する必要があります。
2店舗を展開できるということは、開業した店舗で実績を上げているということです。
そのため、リースの審査に通りやすくなります。
リースの審査に通った場合に考えることは、1店舗目のPOSレジの導入方法についてです。
例えば、1店舗目の導入方法がレンタルであった場合、リースに切り替えることにより、月々の支払金額が減少します。
それにより、コスト削減が可能となります。
また、2店舗目以降でもレンタルを継続することは可能であり、資金に余裕があるのならば購入を検討しても良いでしょう。
導入のタイミングや状況を考えて適切なPOSレジの導入方法を検討しましょう。
POSレジの選び方
POSレジの導入方法を検討する前に、どのような機種を店舗に導入するのかを選定する必要があります。
ここではPOSレジの選び方について解説します。
導入目的を考える
POSレジを選ぶ際に考えるべきなのが、導入目的です。
導入する目的があいまいな状態であれば、営業実態にそぐわない機種を導入する可能性があります。
例えば、多機能なPOSレジを購入しておけば、何とかなると考え購入したとします。
その場合、必要な機能はあるものの使用しない機能が多く、使い勝手が悪く作業効率が落ちてしまう可能性があるのです。
そのため、自社の課題を見極めたうえで導入目的を考えることが必要です。
そのうえで、自社に合う機能を持つPOSレジの選定を行うようにしましょう。
使いやすさを考慮する
POSレジは、日常的な業務で必ず使用することになるため、操作性についても考慮する必要があります。
使いにくいPOSレジを導入すると、従業員の対応が遅くなり、店舗を訪れるお客様の顧客満足度が下がる可能性もあるのです。
そのため、従業員が簡単に操作できるPOSレジを選択する必要があります。
どの機種にするべきか悩むのであれば、実際に使用する従業員の意見を聞きながら選定を行うと良いでしょう。
機能の詳細はメーカーに確認する
導入するPOSレジをある程度選定できたら、目的とする課題を解決するための機能が実際に備わっているのかをメーカーに確認することをおすすめします。
また、導入を検討しているレジメーカーのショールームなどを訪れ、実際に説明を受けることで、金額や、機能性、操作性などを把握することができます。
ショールームに行けないのであれば、デモ機を使用させてもらえないか問い合わせを行いましょう。
調べたうえでは良さそうと思っていても、実際に確認してみるとそうではない場合があります。
導入前にメーカーに確認することで、業務内容にそぐわないPOSレジを導入するリスクを減らすことが可能です。
まとめ
POSレジの導入方法にはそれぞれ特徴があるため、そういった特徴を把握しながら導入方法を検討する必要があります。
また、導入するタイミングや状況によって、購入、レンタル、リースのどれが適切な導入方法になるのかは異なってきます。
導入方法を検討するのと同時に自社の業務内容に沿うようなPOSレジを選定することで、金額、機能性、操作性が適切な機種を選定することが可能です。
そのため、POSレジの導入方法を検討する場合は、どのようなPOSレジを導入するべきなのかも合わせて考えましょう。