飲食店で欠かすことが出来ないのがレジの導入です。
初めて飲食店を開業される方は、どんなレジを購入したら良いか分からないかもしれません。
普段自分がお店で食事をしているときなどは、レジをよく目にしているかもしれませんが、いざ買うとなるとどんなものを買ったら良いのか分からないものです。
レジの種類や選び方についての情報を調べてみました。
失敗しない購入のために、これから説明する情報を参考にしてくださいね。
目次
従来のレジスターの特徴
レジには主に三つの種類があります。
★従来型のレジスター
★POSレジ
★タブレットPOSレジ
この三つのレジの種類について知ると、何を自分の飲食店に導入したら良いかが分かります。
まずは従来型のレジスターについて説明していきます。
これまで使われてきたレジスターは機能が限られています。
会計作業をするだけのために開発された機械です。
数字を入力するキーとお金を入れておくキャッシュドロア、そしてレシートをプリントする機能がついています。
それ以外の機能はほとんどついていません。
シンプルな機械のため数万円で購入することが出来ます。
導入コストを抑えられるメリットや、すぐに使いこなせる利点があります。
しかし、会計業務以外の作業はほとんど出来ません。
一日の業務の後にレジ締めをするときには、別のパソコンやシステムを使って締めの作業をしていく必要があります。
よくあるのが締めの作業の時に数字が合わなくて、もう一度計算し直すことです。
最初から計算をし直したりデータを見比べたりしなければなりません。
ケアレスミスによる戻り作業が生じることがあります。
顧客情報の分析をするためにも、他のシステムを使わなければなりません。
いつどんなお客さんがどの商品を買ったのかといったデータは、レジスターだけでは行えないのです。
つまり、会計業務以外の作業をするためには別の機械、そしてそれを使う人が必要になると言うことです。
これらの点を考えると、従来型のレジスターは小さな飲食店におすすめです。
従業員も一日の顧客も数が少ない飲食店なら、会計作業だけをこなせるレジスターで十分です。
締めをする際にも扱うデータが少ないですし、レジスターで入力した人と締めをする人が同じなのでミスを見つけやすいでしょう。
POSレジの特徴
続いてPOSレジについて考えます。
POSレジは従来型のレジスターから進歩していて、便利な機能がいくつもついています。
★バーコード管理機能
★データ収集機能
テーブルごとの注文のバーコードを読み込んで会計業務をする機能や、顧客の購買情報を収集する機能がついています。
見た目は従来型のレジスターと大差はありませんが、飲食店に役立つ機能がついているのです。
バーコード管理機能があることで、レジをする従業員が誤入力をしてしまうことが防げます。
誤入力がなくなると締めの仕事もすぐに終わります。
数字が合わなく手戻り仕事をすることがなくなるのは助かりますね。
正確な顧客の情報も収集できますから、より良いサービスを提供することも可能です。
POSレジは一台の値段が数十万円します。
80万円から100万円ほどの価格で購入しなければなりません。
レンタルやリースもあるため、一括購入が出来ないときには活用してみましょう。
POSレジを導入すれば、締めや会計作業を効率的にこなしていけます。
各作業をスピーディにこなせるため、ウエイター業務をしている人が会計業務も同時にこなすことが出来ます。
これまで会計作業のために従業員を1人使っていたなら、人件費を減らすことが出来ますよ。
顧客情報も細かく収集できるため、混み合う時間や時期ごとの人気メニューの分析などをしていけます。
シフトを作成するときやメニュー開発をするときに役立つ情報です。
覚えておきたいのは、POSレジはインターネット回線を必要とすることです。
停電が起きたときや、電話回線に障害が発生したときに業務に支障を来すことがあります。
POSレジは多機能なので、ある程度の規模の飲食店におすすめです。
メニュー数が多いお店も誤入力を防ぐためにPOSレジがあると便利です。
タブレットタイプのPOSレジの特徴
最後にタブレットタイプのPOSレジを紹介します。
タブレットタイプのPOSレジは、POSレジ以上に便利な機能がたくさんついています。
従業員のシフトを管理する機能や在庫管理する機能があります。
顧客や売り上げデータを分析しやすくするために視覚化する機能もついています。
基本的にクラウド上のシステムで会計作業や情報収集をするため、導入のための費用が安くなっています。
すでに自分が使っているタブレットにレジアプリをダウンロードすれば良いだけです。
タブレットや周辺機器、そしてシステムも含めて購入したい場合は、40万円から60万円ほどの費用がかかります。
POSレジと比べると半分ほどの価格で導入できるのは嬉しいポイントです。
タブレットを使うためにレジに必要なスペースが小さいのもメリットです。
一カ所だけではなく、お店の色々な場所で会計作業が行えます。
店舗のレイアウトの幅が広がりますし、内装を変更することも簡単です。
タブレットタイプのPOSレジの注意点についても説明しておきます。
レジ作業を含めすべての作業でインターネット回線が必要となります。
回線速度が速ければ快適に仕事が出来ますが、遅いと業務に支障を来すことがあります。
店舗のインターネット回線を契約するときには、速度が速くて安定しているプランを選ぶようにしてください。
タブレットのOSがアップグレードした際に注意が必要です。
ダウンロードしたアプリがOSのアップグレードに対応していないと正常に機能しないことがあります。
大手のアプリはすぐにOSの変更に対応しますが、マイナー企業のアプリは遅れることがありますので気をつけましょう。
タブレットタイプのPOSレジの多機能を必要としている飲食店なら、お店の規模の大小を問わずおすすめです。
人気のタブレットタイプのPOSレジを紹介!
多機能でありながら導入コストが安いタブレットタイプのPOSレジが人気です。
失敗しないために、どんなレジやシステムを導入したら良いのでしょうか。
評判の良いタブレットタイプのPOSレジについて紹介していきます。
スマレジ
スマレジはipadを使ってすぐにレジ作業が行えるアプリサービスです。
すでに日本でも多くの飲食店やその他の店舗で使われています。
別途機器を購入しなくてもQRコード決済が出来ますし、すでに持っている周辺機器との連携を簡単に行っていけます。
自動釣り銭機にも対応していたり、会計アプリと連携していたりするので使いやすいです。
収集した情報を13のモードで分析していけます。
持っている機能を十分に使いこなせるようなサポートも充実しています。
ユビレジ
ユビレジは初めてでも使いやすいインターフェースが特徴です。
タブレットタイプのPOSレジの草分け的存在のサービスです。
試しに使ってみることが出来るサービスもあるため、気軽に導入することが出来ます。
Uレジ
USEN Registerが提供するタブレットタイプのPOSレジがUレジです。
24時間365日のサポート体制が特徴です。
USENは全国に拠点を持っており、そのメリットを活かしたサポートを行ってくれます。
せっかくタブレットレジを導入しても使いこなせなければ意味がありません。
Uレジは機能を理解して使っていけるように助けてくれます。
レジ作業に特化した周辺機器も提供しています。
Okageレジ
Okageレジはモバイルオーダーに対応しています。
モバイルオーダーとは、飲食店に来た顧客が自分のスマホを使ってメニューをチェックし、注文できることです。
注文した後に決済をすることも出来ます。
すべてが顧客のスマホだけで行えるため、お店にとっては専用機器を使わなくて良いので助かります。
メニュー用のタブレットを用意したり、メニューを各テーブル用に準備したりしなくて良いのです。
注文の確認のためにウエイターを待機させる必要もありません。
顧客も注文をするためにウエイターを呼ばなくても良いのでストレスがありませんよ。
AirREGI
AirREGIは無料で導入できるのが特徴です。
すでにタブレットを持っており、周辺機器も持っているなら無料で使用していけます。
交通系電子マネーが使えるのも助かるポイントです。
ただし、テーブルまで持って行けるハンディ機能を使おうとすると有料となります。
サポートは電話ではなく、メールやチャットになる点も覚えておきましょう。
Square POS
Square POSは完全に無料でレジ機能を使っていけます。
シンプルな機能ですが、小さな飲食店でレジ業務だけをするなら十分に使えるサービスです。
アプリ自体のインターフェースはシンプルでセンスが良いです。
直感的に使っていけますし、デザイン性が高いためお店の雰囲気にも合わせやすいですよ。
決済をする際に必要となるサービス手数料などが安いのも助かる特徴です。
機能は限られていますが、必要最低限の売り上げ管理や複数店舗管理機能などがついています。
まとめ
飲食店にレジを導入する際には、従来型のレジスターとPOSレジ、そしてタブレットタイプのPOSレジの三つの選択肢があります。
この中でコストと機能のバランスが優れているのがタブレットタイプのPOSレジです。
シフト管理機能や在庫管理機能があるので、業務の効率化を簡単に進められます。
情報をクラウド上で管理するため、必要な機器が少なく導入コストも安いです。
POSレジが100万円近い価格なのに対し、タブレットタイプのPOSレジは40万円前後の価格に抑えられます。
中には無料のサービスもあるのでよく比較してみましょう。
飲食店の規模やメニューの数、そして従業員の数などを考えてニーズに合ったレジを選んでください。
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