カシオがレジを生産していることを知らない方も少なくないでしょう。カシオは電子レジ、POSレジの生産を行っており、多くの店舗で導入されています。
この記事では、カシオのPOSレジについて解説しているので、ぜひご一読下さい。
目次
カシオは電子レジ・POSレジを製造
カシオは日本の電機メーカーであり、電卓、電子辞書、時計などを扱う日本でも有名な東証一部上場企業です。
カシオでは、通常のレジからPOSレジまで製造しており、それらの製品の機能性、性能の高さから数多くの企業で導入されています。
最新の電子レジとして、Bluetooth対応レジ「ブルレジ」を発売しています。
レジとPOSレジの特徴
レジとPOSレジにはそれぞれの特徴に違いがあります。
その違いについて解説します。
レジの特徴
レジにはPOSシステムが搭載されておらず、キャッシュドロアなどの必要最低限な機能が付いているのが特徴と言われています。
ただし、レジの機種によっては、簡単な分析機能、などを行えるレジもあります。
レジ本体は数万円程度で購入でき、保守費用もそれほどかかりません。
レジの機種によっては、初期設定を自分で行える機種があるため、すぐにレジを使用したい場合には、レジがおすすめです。
小規模経営の店舗などでは、POSレジが普及している現在でも、レジを使用している店舗は少なくありません。
現在では、多機能なレジも登場しており、以前よりも多くの機能を使用することができます。
POSレジの特徴
POSレジはPOSシステムを搭載したレジです。
POSシステムを搭載しているため、商品の販売、会計を行った際の販売情報をデータとして集計し、そのデータを基に分析を行うことができます。
POSレジは、売上集計や在庫管理、顧客管理など業務を効率化するための多くの機能が備わっています。
機能が多いため、通常のレジと比べ導入する際の価格が高額になるので、導入できていない店舗も多いです。
POSレジで、売上の集計が簡単であるため、閉店後に手作業でレシートなどによって確認作業を行う必要がありません。
また、店舗が複数ある場合でも、各店舗の売上などの情報をデータと集計し、一元化することができます。
データを分析することによって、経営戦略や販売戦略を練ることが可能です。
POSレジのデメリットとしてあげられるのが、従来のレジに比べて費用が高額なことです。
店舗の規模などによって違いはあるものの、POSレジは導入費用が高額になりやすく、高性能なPOSレジになると1台導入するのに数十万かかります。
また、その他にも保守費用などが発生します。
POSレジ導入が、売上の向上に結びつかない場合はコストだけが増える結果になるのです。
そのため、POSレジを導入する際は、慎重に検討しなければいけません。
カシオのPOSレジの特徴
カシオのPOSレジは4種類ありますが、今回はV-R200-BD-Jという機種について解説していきます。
フォルムはスタイリッシュであり、前面のパネルフレームとカバーの素材にこだわり、インテリアになどに調和するハイグレードなデザインです。
そのため、大型のPOSレジのように本体の存在感がそれほど強調されていません。
コンパクトなボディに高速プリンターがついており、お店の雰囲気に合わせてバックライトの色を変更できるサブディスプレイを搭載しています。
このことからも見た目や雰囲気にこだわっていることが伺えます。
サイズに関しては、幅395×奥行237×高さ229mmとコンパクトです。
本体とキャッシュドロアを分けて設置することもできるので、店舗の内装に合わせてレイアウトを変更することが可能です。
メインディスプレイは、10.4型大画面タッチパネルとなっており、高速タッチ操作ができます。
そのため、会計処理が早くなり、お客様名を待たせることがありません。
防塵・防水性能に優れており、濡れた手でもタッチパネル操作が可能なので、飲食店などでも使用することができます。
省電力設計となっているため、消費電力が動作時で約18W、待機電力も約12Wと抑えられているため、経費削減に繋がります。
また、プリンターは幅58mmと80mmの2種類のロールペーパーに対応可能です。
静音・高速のサーマルプリンターが搭載され、ペーパー交換が簡単に行えます。
機能については、レシートに店名ロゴなどを印刷する「電子店名スタンプ」の設定が可能です
そのため、店舗のイメージアップに繋がります。
また、本機で使用するメニューなどを登録できる「簡易メニュー・商品設定」では、商品や部門の設定をファイルで作成し、レジにダウンロードすることで、商品の追加や価格の変更に対応できます。
電子店名スタンプ及び簡易メニュー・商品設定の利用時は、CXDネクストが運営している会員サイトへのアカウント登録が必要です。
登録完了後、無料で使用できます。
ネットレジサービスにも対応しており、利用する場合は、CXDネクストが運営しているネットレジサービスへの登録と、利用料を支払う必要があります。
ネットレジサービスとしては、売上集計管理サービスがあります。
レジの情報を元にし、データを集計・分析してくれるので便利です。
売上データをいつでも確認でき、売上について店長などにスマートフォンで配信できます。
売上分析では、客層など変化を自動で診断してくれるだけでなく、売上データを前日・前週・前月などの過去のデータと比較できます。
自動で帳票、グラフを作成できるので、分析が行いやすいです。
日報はレジ清算と同時に自動作成されるので、作成する手間が省けます。
電子マネークレジットカードにも対応しています。
クラウドサービスに保存している設定データをダウンロードし、画面上のボタンにタッチすることで軽減税率への対応が可能です。
CXDネクストが運営しているネットレジサービスへ登録を行い、利用料を支払えば、クラウド型データ連携サービスが使用できるため、店舗や社内システム間などで売上情報の送信、商品情報の配信が行えます。
V-R200-BD-Jの価格はオープン価格となっているものの、値段に見合うメリットを店舗にもたらしてくれるはずです。
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業種ごとに特化したカシオのPOSレジの機能
カシオのPOSレジであるV-REGIでは業種ごとに特化した製品が製造されています。
それぞれの業種に特化したV-REGIの機能を解説します。
クリーニング店
反応の高い大画面タッチパネルが採用されているため、操作性が高くなっています。
また、ボタン上に画像や価格、取扱商品を、大型ボタンに設定することができます。
そのため、受付業務の効率が上がり、ミスが発生するのを防ぐことが可能です。
来客数が増加する時期でも、1台のレジに打ち込んだ内容を他のレジへ複製・共有できるので簡単にレジの増台を行えます。
停電などが発生した場合でも、停電対策が施されているので、データを保護できます。
また、1つの商品に対して、10種類の価格設定が可能であるため、精算時のミスによるトラブル防止が可能です。
会員登録を行っているお客様向けに値引き・割引料金を前もって設定しておくことで、自動的に設定価格で計算されるので便利です。
接客時はお客様の基本情報、会員ランクなどが表示されるので、お客様情報を確認しながら接客ができるため、顧客満足度が向上します。
各種クーポン、各種割引の対応まで豊富なポイント管理機能があるため、お客様の満足度が向上し、継続して利用してもらえます。
サロン
日時や担当者、施術内容などを画面から選ぶだけなので登録が簡単です。
また、削除にも手間がかからないので、スタッフの負担軽減を行いつつ、お客様サービ ス向上にもなります。
24時間365日対応のWeb受付を実施できるため、お客様は気軽に予約を行うことがで きます。
また、サロンは予約の取り逃しを減らせるだけでなく、初めてのお客様の入力内容から自動的にカルテが作成されるため、業務効率を上げることが可能です。
スタッフの予定などを細かく設定できるため、1人のお客様でも施術ごとに複数のスタッフを割り当てることができます。
そのため、ダブルブッキングや予約のトラブルが起きるリスクを減らせます。
回数券やチャージチケットの販売・管理が手軽に行えるので、お客様対応にゆとりを持たせることが可能です。
3ヶ月~最大12ヶ月の再来店率と人数、失客率を確認することができるため、的確な対 策を担当者ごとに立てられます。
お客様の年齢、ニーズなどからクーポンを自動発行できるので、店舗販売の商品の販売促進できます。
調剤薬局向け
診療報酬明細書を作成するコンピュータ(レセコン)と連動することにより、OTC医薬品や一般品の同時会計が可能となり、会計時のミスを軽減することが可能です。
電子マネーやクレジットカードに対応しており、支払い手段を幅広くできます。
レセコンと連動しているため、レジに会計金額を取り込む際は患者を選択するだけです。
そのため、金額の入力間違えを防止できます。
医療費と一般品の会計を分けることなく、一般品のみの領収書発行が可能です。
レジ入力時に、担当者を登録することにより、その担当者が担当した時刻、何を販売したのかを確認できます。
免税店
カシオの免税対応レジは、パスポートリーダーによる読み取り情報、会計情報をもとに、免税販売時に必要な書類を簡単に発行できます。
POSレジへ事前登録を行っていれば、ハンドスキャナーで商品のバーコードを読み取るだけで税抜き価格が分かるため、免税対応を一台で行うことが可能です。
通常のレジ操作と同様なので、難しい操作が必要なく免税処理を素早く行えます。
また、手下記では手間のかかる転記をレジ付属の読み取り機で読むだけで効率よく自動化できます。
まとめ
カシオでは、電子レジとPOSレジを製造しており、どちらも多くの企業で使用されています。
POSレジに関しては、機能が充実しているだけではなく、見た目や耐久性、サイズにまでこだわって作られていることが分かります。
また、業種に特化したPOSレジを製造しているなど、POSレジのノウハウがあることが分かります。今後も電子レジ、POSレジはどちらも多くの企業で使用されていくでしょう。