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この記事の要約

ほとんどの商品パッケージについているバーコードは、POSレジと深い関わりがあります。販売情報を蓄積するために不可欠なものなので、商品販売をする方はバーコードについて知っておく必要があるでしょう。POSレジでのバーコードの役割や種類と合わせて、バーコードリーダーの種類・選び方もご紹介していきます。

POSレジのバーコード登録を徹底解説!バーコードリーダーの種類や選び方もご紹介

バーコードは、ほとんどの商品パッケージについていて、商品を販売するために欠かせないものです。バーコードには商品情報が登録されていて、販売だけでなく、売上データの蓄積などにも役立ちます。バーコードはすべて同じではなく、種類があるので販売する上で覚えておきたい知識です。

本記事では、POSレジのバーコード登録について、バーコードの役割や種類をご紹介します。バーコードリーダーの種類・選び方も解説するので、バーコードリーダー選びにも役立ててみてください。

POSレジでのバーコードの役割

バーコードは、商品を販売するために欠かせないもので、商品パッケージについていることがほとんどです。通常のレジスターとも関わりが深いですが、POSレジとも密接な関わりがあります。POSシステムは、販売時点情報管理システムとも言われ、販売と同時に商品情報を売上や在庫、顧客情報などと連動させるシステムです。

バーコードに詳しい情報を登録することによって、POSレジで販売したときの情報管理がしやすくなりました。単品管理もできるようになり、商品ごとに売れ筋か死に筋かを見極めたり、適正在庫を確保できているかを確認したりするなど、POSレジによる店舗運営の質向上に大きな役割を果たしています。

また、バーコードは、すばやく商品を販売できるというメリットもあります。バーコードなしの場合は、商品の価格を調べて入力する必要がありますが、バーコードならスキャナーで読み込むだけで販売できます。入力ミスを防ぐこともでき、正確かつ迅速なチェックアウトを実現します。

POSレジで登録するバーコードの種類

普段何気なく読み込んだり、目にしたりするバーコードですが、すべて同じではありません。広く浸透しているJANコードをはじめとして、ITFコードやNW-7などバーコードの種類はさまざまです。その中でもPOSレジに関わりの深い代表的な2つのバーコードをご紹介します。

JANコード

日常的に目にしているバーコードは、ほとんどJANコードと言われるバーコードです。JANとは、Japan Article Numberの略称で、日本での共通コードとして利用されています。国際的な共通バーコードの場合は、JがEに変わり、EANコードと呼ばれます。

JANコードは、標準コードで13ケタ・短縮コードで8ケタです。標準コードの13ケタの数字は、先頭2ケタが国コード、国コードを含む先頭7ケタがメーカーコード、以降の6ケタが商品コードで構成されています。日本の国コードは45または49で、他の国では数字が変わります。

ITFコード

ITFコードは、POSレジで読み込むことは少ないですが、仕入れ段階で目にする機会が多いです。アメリカで開発されたバーコードで、バーとスペースの組み合わせがデータ読み取りに適していて、段ボールに印刷しやすいことから、仕入れ時の段ボールに印字されてます。

ITFコードの中でも、ITF-14という国際企画ではJANコードより1ケタ多い14ケタで構成されています。日本独自の規格のITFコードは、ITF-16と呼ばれ、日本国内だけで読み取ることができます。

POSレジで利用できるバーコードリーダーの種類

JANコードなどのバーコードをPOSレジに登録するためには、バーコードリーダーが必要です。バーコードを読み取る機能は共通ですが、読み取り範囲や読み取り可能なコードなどに違いがあり、いくつかの種類が存在します。どのような種類のバーコードリーダーがあるかを見ていきましょう。

CCDタッチバーコードリーダー

CCDとは、バーコードを読み取るためのセンサーのことです。CCDタッチバーコードリーダーは、バーコードに接触して読み取るため、タッチバーコードリーダーと呼ばれています。

バーコードリーダーの中でも一般的なタイプで、誰にでも使いやすいのが特徴です。バーコードに接触した後の操作は必要なく、自動でバーコードを読み取ります。これまでバーコードリーダーを使っていなかった店舗への導入におすすめです。

デメリットとしては、バーコードの大きさやバーコードとの距離によっては、読み取りしにくくなります。接触させなればいけないので、センサーにおさまるバーコードの大きさしか読み取りできません。また接触した後に動かしても読み取れないことがあるので、使い方に注意が必要です。

ロングレンジCCDバーコードリーダー

ロングレンジCCDバーコードリーダーは、タッチバーコードリーダーと同じCCDセンサーを使っていますが、より広範囲のバーコード読み取りが可能です。大きいバーコードの四鳥や離れた位置からの読み取りに優れているので、家電製品や家具などサイズの大きい商品を扱う店舗に最適です。

ただ、注意点として、距離を離しての使用を前提としていて、バーコードに接触させると焦点が合わず読み込むことができません。読み取りが上手くいかない場合は、バーコードとの距離を見直しましょう。

レーザーバーコードリーダー

レーザーバーコードリーダーは、読み取り部分にレーザー部品を使用し、レーザーでバーコードを読み取ります。長距離のバーコード読み取りや長いバーコードの読み取りに優れ、商品販売だけでなく物流コードの読み取りも活躍します。

ロングレンジCCDバーコードリーダーと同じく、バーコードとの距離によっては上手く読み込めないので注意が必要です。他には、CCD式のバーコードリーダーよりも比較的高値なこと、読み込む際にボタン操作が必要なことも理解しておきたいポイントとなっています。

定置型バーコードリーダー

定置型バーコードリーダーは、レジやカウンターなどに置いて使用できるのが特徴です。読み取り部分には、CCDやレーザーなどが採用されたいくつかの種類があります。レジの位置が決まっている店舗や商品点数の多い店舗では、手持ちのバーコードリーダーよりもすばやく読み取ることができます。

基本的に同じ場所に置いて使うので、用途が限られるのがデメリットです。小売店での販売や倉庫での検品、書類のスキャンなど、特定の用途で効果を発揮します。

2次元バーコードリーダー

JANコードやITFコードは1次元コード、QRコードは2次元コードと呼ばれています。2次元バーコードリーダーは、1次元コードと2次元コード両方を読み込むことができます。

Web会員証やQRコード決済などを利用している店舗では、1つのバーコードリーダーでどちらにも対応できるので便利です。

バーコードペンリーダー

バーコードペンリーダーは、ペン状のコンパクトなバーコードリーダーです。他のバーコードリーダーに比べて、場所を取らないので狭いレジスペースでも導入することができます。

使い方が特徴的で、バーコードの端から端をなぞるように読み込みます。操作によって読み取れないこともあるので、使い慣れるまで少々時間が必要です。

POSレジのバーコードリーダーの選び方

バーコードリーダーにはいくつかのタイプがあるだけでなく、接続方法にもいくつか種類があります。接続方法を含めて、対応するコードや手持ち型などに気を付けて、導入目的に合ったバーコードリーダーを選ぶことが大切です。

読み取りたいコードに対応しているか

1次元バーコードリーダーでは、2次元バーコードを読み取れないので、読み取りたいコードに対応しているかをまず確認しましょう。QRコードを読み取る必要がない場合は、CCDタッチバーコードリーダーやレーザーバーコードリーダーなどが最適です。

QRコード決済や会員証、クーポンなどを利用している場合は、2次元バーコードリーダーを選びましょう。

また2次元バーコードリーダーは、1次元バーコードを読むとき、画像として読み込むので、バーコードの向きや読み取る方向を問わず読み取れます。読み取りミスすることなく、すばやく読み取りたい場合にもおすすめです。

接続方法

バーコードリーダーの接続方法は、有線タイプと無線タイプの2種類です。有線タイプは、機器と直接接続しているので、途中で充電が切れるといったトラブルなく利用できます。ただ、コードが邪魔になったり、レジ回りが乱れたりする点には注意が必要です。

一方、Wi-FiやBluetoothなどの無線タイプは、コードなしで接続できて、少ないスペースでもスマートに利用できます。レジスペースを広く取りたいときにも無線タイプのバーコードリーダーがおすすめです。レジスペースや電源などを考慮して、最適な接続方法のバーコードリーダーを選びましょう。

据え置き型か手持ち型か

据え置き型か手持ち型かで使い勝手が異なるので、バーコードリーダー選びで注意したいポイントです。顧客にかざしてもらったり、レジの位置が決まっていたりするときは、あまり動かさないので据え置き型が適しています。

手持ち型は、大きなサイズの商品や重くてかざしにくい商品などの読み込みに最適です。商品に合わせて使い分けることもできるので、据え置き型と手持ち型を両方設置するのも、スムーズなバーコード登録につながります。

まとめ

バーコードにはJANコードやITFコードなどの種類があり、商品情報が登録されています。POSレジでバーコード登録をすることで、会計だけでなく、販売情報を活用した売上分析や在庫管理などさまざまな機能を利用できます。

またバーコード登録には、バーコードリーダーが必要になります。バーコードを理解した上で、バーコードリーダーの種類や選び方を参考にして、最適なバーコードリーダーで登録を行いましょう。