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広告費ゼロ。それでも集客できます。
いまのお客様は、お店の前を通りかかって、のれんや看板の雰囲気で入るお店を決めません。来る前に、スマホの地図の中であなたのお店を「下見」しています。
「近くの焼肉」「駅名 居酒屋」。こう検索して出てきたお店の写真を眺め、点数を確かめ、口コミを読み、行くかどうかを決める。この下見の場所が、Googleマップの中にあるあなたのお店ページ、「Googleビジネスプロフィール」です。最後に手入れしたのはいつでしょうか。
私は飲食店の利益改善策を205個すべて書き出し、「年間いくら利益が増えるか」「いくらかかるか」「効果が出るまで何か月か」の3つの基準で、1つずつ100点満点の採点をしました。「Googleビジネスプロフィールを最適化する」、いわゆるMEO対策は、87.5点でS評価・6位タイ。そして、かかるお金は0円です。
私は飲食店の店長を10年、経営を25年、コンサルタントを15年やってきました。今は飲食店専用のPOSレジを作る会社を経営しながら、60席の焼肉店を自分で経営しています。この記事の試算はすべて、その実在するお店(月商500万円・原価率34%)の数字で行います。
この記事を読み終わる頃には、「MEO対策」という横文字が、「今週末の90分と、月5枚の写真と、口コミへの返信」という具体的な習慣に変わっているはずです。
採点の内訳は、この施策の正直な姿です
まず点数の中身から。
- インパクト9点:新規のお客様の入口として、後ほどお見せする試算で年間360万円クラスの売上効果が見込める施策だからです
- コスト10点(満点):Googleビジネスプロフィールは無料。かかるお金は0円です
- 時間5点:写真と口コミが積み上がって検索に効いてくるまで、およそ半年と辛めに採点しました
注目してほしいのは時間の5点です。MEOは、今日整備して明日行列ができる施策ではありません。写真が増え、口コミが増え、返信が積み重なって、じわじわと検索の上の方に出てくるようになる。だから半年。205施策の採点では、ここを正直に見せた上で、それでも6位タイに入りました。
すぐには満点で効かない。でも無料で、効き始めたら止まらない。それがこの施策の正直な姿です。
なぜGoogleマップが広告に勝つのか
考えてみてください。「近くの焼肉」「駅名 居酒屋」で検索するお客様は、今夜行くお店を探している人です。グルメサイトの広告が「いつか行く人」にも広く届くのに対して、マップの検索は「今から行く人」に届きます。同じ1回の表示でも、来店までの距離がまったく違います。
しかも、そこに表示されるための費用は0円です。表示の順番を決めるのは広告費ではなく、情報の充実度・写真・口コミ。つまりMEOは、お金の勝負ではなく手入れの勝負です。個人のお店が大手チェーンと同じ土俵で戦える、数少ない場所です。
もうひとつ、広告との大きな違いがあります。広告は、お金を止めた瞬間に表示も止まります。マップの整備は逆です。今日埋めた営業時間、今月撮った5枚の写真、今週書いた返信は、消えずに積み上がっていきます。広告が「借りている集客」だとすれば、整備されたマップのページは「持ち家の集客」です。家賃を払い続ける集客と、資産になっていく集客。半年かかるのは、資産を積む時間だと考えてください。
新規50人は「1日たった1.7人」。年間360万円の試算
私のお店の数字で試算します。マップ経由の新規のお客様が月に50人増えたとします。客単価6,000円なら月30万円、年間でおよそ360万円の売上です。
月50人と聞くと、大きな数字に感じます。でも、1日あたりに直すと、50人÷30日でたった1.7人です。4人がけのテーブルひとつも埋まりません。地図の中の下見で「ここにしよう」と思ってもらえる確率が、ほんの少し上がるだけで届く数字です。
逆に言うと、いま整備されていないページは、この1.7人を毎日静かに逃しています。暗い写真しかない、営業時間が古い、口コミに返信がない。下見中のお客様は、何も言わずに隣のお店を選ぶだけです。閉まっているシャッターと違って、地図の中の機会損失は目に見えません。だから何年も放置されるのです。
下見中のお客様が見ているのは、たった3つです
Googleビジネスプロフィールには設定項目がたくさんありますが、下見中のお客様が見ているのは、突き詰めるとたった3つです。
ひとつ、写真。文章より先に、目に入るのは写真です。料理がおいしそうか、店内の雰囲気は自分の目的(家族連れ・デート・宴会)に合うか。お客様は数秒の指の動きで判断します。
ふたつ、点数。星の数は、お店を選ぶときの安心材料として確実に見られています。ただし後述するとおり、点数そのものを直接いじることはできません。効かせられるのは日々の営業と、口コミへの向き合い方です。
みっつ、口コミへの返信。ここが意外に思われるところです。お客様は口コミ本文だけでなく、お店がどう返しているかを読んでいます。返信のあるお店は「ちゃんとしたお店」に見える。返信のないお店は「お客様の声に興味のないお店」に見える。点数が同じなら、返信のあるお店が選ばれます。
この3つを手入れするのが、これからお話しする3ステップです。道具はスマホだけで足ります。
ステップ1:今週末、基本情報を90分で埋め切る
最初にやることは、Googleビジネスプロフィールの管理画面を開いて、基本情報を全部埋めることです。所要時間はおよそ90分。今週末の営業前の時間で終わります。
埋める項目はこれだけあります。
- 営業時間(祝日・年末年始などの特別営業日も)
- 電話番号
- カテゴリ(焼肉店・居酒屋など、お店の業態に合ったもの)
- 支払い方法(使えるカード・QR決済)
- 席の属性(個室の有無・喫煙可否・子供連れ可否)
- メニューのリンク
この中でひとつだけ選ぶなら、営業時間です。地図を信じて来たら閉まっていた——これは一番確実に新規のお客様とレビューの星を失う事故です。せっかく下見をして、選んで、歩いて来てくれたお客様を、閉まった入口の前に立たせてしまう。この事故だけは、90分の作業で完全に防げます。祝日の営業時間、定休日の変更、ランチ休止。変わるたびに、その日のうちに直す習慣までセットにしてください。
席の属性も効きます。「個室あり」「子供連れ歓迎」のチェックひとつで、そういう条件で絞り込んで探しているお客様の検索にかかるようになります。書いていない魅力は、地図の中では存在しないのと同じです。個室が自慢のお店でも、チェックが入っていなければ、「個室 焼肉」で探しているお客様の画面には出てきません。
90分の進め方も、台本にしておきます。最初の10分で、スマホから自分のお店を検索して、お客様の目でページ全体を眺め、気になった場所をメモします。次の70分で、管理画面から上の項目を上から順に埋めていきます。迷った項目は飛ばして先に進み、最後に戻る。残りの10分で、もう一度お客様の目で見直して、埋め漏れを確認します。ここで大事なのは、1回で完璧を狙わないことです。9割埋まったページは、白紙のページより何倍も働いてくれます。残りは月々の手入れで足していけば十分です。
ステップ2:写真を「月5枚」の習慣にする
プロのカメラマンは要りません。スマホで十分です。大事なのは1回の枚数より、続くことです。目安は月5枚。
撮る順番は、よく出る料理からです。看板メニュー、注文の多い順に、1品ずつ。それから外観(夜に探すお客様のために夜の外観も)、内観、スタッフの働く姿。この4種類がそろうと、下見中のお客様は「何を食べられるか」「どんな雰囲気か」「どんな人がいるか」を一度に確かめられます。
撮り方のコツはひとつだけ。営業前の明るい時間に撮ることです。暗い写真しかないお店は、地図の中で「暗いお店」になります。実物がどれだけ良くても、下見で伝わるのは写真がすべてです。窓際の自然光で、料理を撮る。これだけで見違えます。
月5枚の割り振り例も置いておきます。料理3枚・外観または内観1枚・スタッフの働く姿1枚。料理は「よく出る順」に撮っていくと、下見中のお客様が実際に注文する確率の高い品から順に写真がそろっていきます。季節メニューが始まる月は、その1枚を最優先に。外観は、初めてのお客様が迷わないための道しるべでもあるので、昼の1枚と夜の1枚を早いうちにそろえてください。スタッフの写真は、働いている自然な姿で十分です。人の気配のあるページは、それだけで温度が伝わります。
そして、習慣にする仕掛けを入れてください。担当を決めて、シフトに「写真の日」を入れる。ここまでやって、はじめて続きます。オーナーの気が向いたときに撮る方式は、繁忙期に必ず途切れます。月5枚×1年で60枚。1年後、あなたのお店のページは、この街でいちばん「おいしそうな地図」になっています。
ステップ3:口コミに全件返信する
3つ目のステップが、口コミへの全件返信です。良い口コミも、悪い口コミも、全部です。
良い口コミへの返信は、2文でかまいません。お礼をひとこと、それから再来店につながるひとことです。「ご来店ありがとうございました。次の季節は新メニューの◯◯もぜひお試しください」。この2文で十分に気持ちは伝わります。長文の定型文を毎回貼り付けるより、短くても口コミの中身に触れた2文の方が、読んだ人の心に残ります。
悪い口コミへの返信は、3つの要素を短く並べます。お詫び・事実の確認・改善の約束です。「不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。当日の状況を確認いたしました。ご指摘の点は◯◯のように改善します」。言い訳を書かない。相手の間違いを指摘しない。この2つを守るだけで、返信が炎上の火種になることはまずありません。
ここで一番大事なことをお伝えします。返信は、書いた相手だけが読むものではありません。下見中の未来のお客様が読んでいます。悪い口コミに真摯な返信がついているお店は、「何かあってもちゃんと対応してくれるお店」に見えます。つまり悪い口コミへの返信は、書いた相手のためというより、これから来るお客様のための文章です。ここが、点数以上に効くポイントです。
返信の型、実例をあと3つ
「良い口コミ2文・悪い口コミ3要素」の型を、場面別にあと3つお見せします。あくまで型の例なので、ご自身のお店の言葉に置き換えてください。
料理を褒めてもらったとき(良い口コミ・2文):
「◯◯を気に入っていただけて、仕込みの励みになります。次は炙りたてを一番おいしい時間にお出ししますので、ぜひカウンター席もお試しください」。
褒められた品の名前を返信に入れるのがコツです。定型文ではなく、読んでくれたことが伝わります。
提供の遅さを指摘されたとき(悪い口コミ・3要素):
「お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。当日の状況を確認したところ、ピーク帯の厨房の段取りに課題がありました。仕込みの分担を見直し、お待たせしない体制に改善してまいります」。
言い訳を入れない代わりに、確認した事実と直す約束を短く入れます。
接客への厳しい指摘のとき(悪い口コミ・3要素):
「不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。いただいた内容はスタッフ全員で共有しました。お客様への声のかけ方を全員で見直すきっかけにさせていただきます」。
誰か個人を責める書き方はしません。お店として受け止めた、という姿勢だけを残します。
3つとも、読み手として想定しているのは下見中の未来のお客様です。この前提で書くと、不思議と感情的にならずに書けます。
星1つに傷ついた話
口コミについて、正直な話をします。
私は、来たこともないと思われる人に、いたずらで星1つを付けられたことがあります。一部だけを切り取られて、低評価を付けられたこともあります。
本当に傷つきます。あれは何度あっても慣れません。毎日、身を削るようにお店をやっている身にとって、身に覚えのない星1つは、営業の数字よりも心に刺さります。
それでも私は、「お客様に満足いただけなかった」と受け止めることにしています。二度と同じ思いをさせないように、みんなで意識するきっかけにする。悪い口コミにも真摯に対応することが大切だと、今は心から思っています。
きれいにごとに聞こえるでしょうか。でも、こう受け止めると決めてから、低評価との付き合い方が変わりました。刺さった星を抜こうと消耗するのではなく、店内の改善とお客様への返信に力を向ける。結果として、それが未来のお客様への一番の答えになっています。
同じ経験をして、いま傷ついている方へ。あなたのお店だけではありません。そして、その悔しさの向け先は、相手への反論ではなく、明日の営業です。
失敗の罠1:作って放置
この施策の失敗パターンは、はっきり2つに分かれます。
一番多いのが、作って放置です。3年前の写真、変わる前の営業時間、返信のない口コミ。放置されたページは、下見中のお客様に「やる気のないお店」という第一印象を与えます。何もしていないのではなく、マイナスの発信をしてしまっている状態です。
対策はシンプルで、月5枚の写真と全件返信、この2つの習慣だけを守ることです。全項目を毎週見直す必要はありません。習慣2つに絞るから続きます。シフトに「写真の日」を入れ、返信は口コミが付いたその週のうちに。これだけで、あなたのページは「生きているページ」であり続けます。
失敗の罠2:低評価への感情的な反論
ふたつ目の罠が、低評価への感情的な反論です。
気持ちは痛いほど分かります。身に覚えのない指摘、事実と違う内容。言い返したくなるのが人間です。でも、思い出してください。その返信を読むのは、書いた相手ではなく、未来のお客様です。反論で言い負かしたとしても、下見中のお客様は「怖いお店だな」と感じて、静かに離れていきます。勝った反論ほど、高くつくのです。
悔しさは店内の改善に向ける。返信は未来のお客様へのラブレターだと思って書く。私はこの言葉を自分に言い聞かせて、返信の画面を開くようにしています。
業態別の読み替え
お店の業態によって、力を入れる場所が少し変わります。
▼ ランチ営業のあるお店
最重要は営業時間の正確さです。昼の検索は特に多く、「いま開いているか」で選ばれます。ランチの開始・終了時間、売り切れ次第終了ならその旨を、正確に保ってください。
▼ インバウンドのお客様が多い立地のお店
英語の口コミにも、英語で短く返信してみてください。翻訳ツールを使った2文で十分です。海外からのお客様も、来る前に地図で下見をしています。英語の返信があるページは、海外版の下見で「受け入れてもらえるお店」に見えます。
▼ テイクアウト・デリバリー対応のお店
属性のチェックひとつで、検索のヒット範囲が変わります。「テイクアウト可」の設定が抜けているだけで、持ち帰りを探しているお客様の検索から丸ごと外れます。対応しているサービスは、すべてチェックを入れてください。
▼ 開業したばかりで、口コミがまだないお店
順番としては、基本情報と写真が先です。口コミがゼロでも、情報が埋まっていて写真が明るいページは、下見でしっかり働いてくれます。その上で、来てくださったお客様との会話の中で、無理のない範囲で口コミをお願いしていく。最初の数件に丁寧な返信を付けておくと、「書けば届くお店」としての土壌ができて、次の口コミにつながっていきます。開業直後こそ、広告にお金を使う前にこの0円の整備からです。
効果の確認は、月1回「インサイト」で
整備の効果は、感覚ではなく数字で確かめられます。Googleビジネスプロフィールの管理画面にある「インサイト」で、次の数字が見られます。
- ルート検索の回数(あなたのお店への道順を調べた人の数)
- 電話のタップ数
- ウェブサイトのクリック数
この3つが毎月伸びているかを、月1回、売上と一緒に見る数字に加えてください。ルート検索の回数は「地図の下見からお店に向かおうとした人の数」ですから、新規客数の先行指標になります。
あわせて、お店側の客数・客単価と突き合わせると、整備の効きが見えてきます。手順は3つだけです。月末に、インサイトの3つの数字をメモする。その横に、当月の客数と客単価を並べる。そして「ルート検索が増えた月に、新規のお客様は増えたか」を眺めて、翌月の一手(写真を増やす・返信を早める・属性を見直す)をひとつ決める。ここまでで、数字が自動で並ぶ環境なら1分で終わります。逆に、お店側の数字を出すのに伝票の手集計が要る状態なら、まず数字の出し方から見直すのも一手です。効果が見える施策は続き、見えない施策は繁忙期に消えます。半年かかる施策を走り切れるかどうかは、この月1回の1分にかかっています。
今日から半年のロードマップ
採点で時間5点=「効いてくるまでおよそ半年」とした道のりを、目安として時系列にしておきます。
- 今週末:基本情報を90分で埋め切る。営業時間の正確さを最優先に
- 1か月目:写真の担当を決め、シフトに「写真の日」を入れる。既にある口コミへの返信を済ませる
- 2〜3か月目:月5枚の写真と全件返信を回す。月末にインサイトの3つの数字をメモし始める
- 4〜5か月目:数字を客数・客単価と突き合わせる習慣を固める。英語口コミ・属性など業態別の補正に着手
- 6か月目:ルート検索の回数の推移を眺めて、効き始めのサインを確認する
途中で数字が動き始めたら、それが「効き始めた」合図です。半年は長く感じますが、1回あたりの作業は90分が1回と, 月5枚と、口コミへの返信だけ。飲食店の施策の中で、これほど小さな習慣で回るものはなかなかありません。
よくある質問
Q. MEO業者から営業電話が来ます。頼むべきでしょうか。
A. この記事で紹介した内容は、すべて無料で、スマホだけでできます。まず自分のお店で3ステップをやってみてください。そして、外注してもできないことが2つあります。今日の料理の写真を撮ることと、お客様の口コミに心のこもった返信を書くことです。MEOの中心はこの2つですから、勝負どころはお金では買えません。
Q. 星の点数が低いのですが、どうにかなりますか。
A. 点数を直接操作する方法はありませんし、操作をうたうサービスには近づかないでください。できるのは、日々の営業の質を上げることと、これから来るお客様に良い体験をしてもらうこと、そして全件返信で「ちゃんとしたお店」だと示すことです。点数は過去の結果、返信は未来への発信です。
Q. 悪い口コミは消せますか。
A. 明らかなポリシー違反(無関係な内容・誹謗中傷など)はGoogleに報告できますが、消えるかどうかはGoogleの判断です。基本は「消す」ではなく「返信で応える」と考えてください。真摯な返信がついた悪い口コミは、未来のお客様にとって、むしろお店の誠実さの証拠になります。
Q. 写真はプロに頼んだ方がいいですか。
A. 頼める予算があるなら、看板メニューの数枚だけ頼むのは良い投資です。ただ、必須ではありません。営業前の明るい時間にスマホで撮るだけで十分に戦えます。1回の完璧な10枚より、続く月5枚です。
Q. 効果はいつから出ますか。
A. 採点で時間5点=およそ半年と見たとおり、じわじわ効くタイプの施策です。ただし営業時間の整備だけは即日効きます。「開いているのに閉まっていると表示されている」機会損失は、直したその日から止まるからです。
Q. 口コミを増やすには、どうすればいいですか。
A. まず、いま付いている口コミへの全件返信からです。返信のあるページは「書けばお店に届く」と分かるので、次の口コミが書かれやすい土壌になります。その上で、満足してくださったお客様に、お会計のときなどに「よろしければGoogleの口コミで感想を聞かせてください」と一言お願いするのは自然なやり方です。ただし、割引などの見返りと引き換えに口コミを頼むことは、Googleのルールに反します。近道に見える道が、一番の遠回りです。
Q. 口コミの返信は、誰が書くべきですか。
A. 最初はオーナーが書くことをおすすめします。返信はお店の姿勢そのものだからです。型(良い口コミ2文・悪い口コミ3要素)が固まってきたら、店長に引き継いでかまいません。そのときは「言い訳を書かない・相手の間違いを指摘しない・悪い口コミは投稿前にオーナーが一読する」の3つだけ、ルールとして渡してください。
Q. グルメサイトの掲載と、どちらを優先すべきですか。
A. 両方に意味はありますが、順番を付けるならマップの整備が先です。理由は2つ。かかるお金が0円であることと、「今夜行くお店」を探しているお客様に一番近い場所だからです。マップの整備で作った写真と情報は、そのままグルメサイトにも使い回せます。先に0円の土台を固めてから、有料の露出を考える。この順番なら無駄がありません。
Q. 何から始めればいいですか。
A. まず、スマホで自分のお店をGoogleマップで検索して、お客様の目で30秒眺めてください。直したい場所が必ず見つかります。それがあなたのお店の整備リストの1行目です。
まとめ:地図の中のお店も、毎日開店準備をする
要点を3つにまとめます。
- お客様は来る前に、地図の中であなたのお店を下見している。勝負はお金ではなく、写真・情報・返信の手入れ
- 3ステップ。今週末に基本情報を90分で埋め切る、写真を月5枚の習慣にする、口コミに全件返信する
- 低評価にも真摯に。返信を読んでいるのは、書いた相手ではなく未来のお客様
新規のお客様が1日1.7人増えるだけで、年間360万円。広告費は0円。必要なのは、リアルのお店に毎日している開店準備を、地図の中のお店にも少しだけしてあげることです。
この内容は、YouTube「飲食店経営ワンゼミ」教科書シリーズ#05で動画でも解説しています。基本情報の埋め項目一覧・写真月5枚の撮り方・口コミ返信の型(良い口コミ2文・悪い口コミ3要素)をまとめた「Googleマップ整備チェックリスト」を公式LINEで無料配布していますので、週末の90分のお供にお使いください。
私も自分のお店のページを、今夜もう一度お客様の目で見直します。一緒にやりましょう。












