「POSレジを入れると、何がどれだけ変わるんですか」

これが、いちばん多い質問です。そして、いちばん答えにくい質問でもあります。お店の業態・席数・いまの困りごとによって、効くところがまるで違うからです。

そこでこの記事では、実際に導入されたお店の数字を、「何を解決したか」で分類して並べます。機能の説明ではなく、課題ごとに読めるようにしました。

自店に近い課題のところだけ読んでいただければ十分です。

数字の扱いについて:以下の店名・数字・引用は、すべて当社の公式サイト「利用者の声」に掲載されている内容です。成果は各店舗の実績であり、すべてのお店で同じ結果をお約束するものではありません。 各店の詳細は、リンク先の掲載ページをご覧ください。

目次

① 「ホールの人数を減らしたい」——人件費が動いた事例

青の洞窟 様(栃木県足利市/イタリアン/約80席/1店舗)

ホールスタッフ 4人 → 3人。人件費 約25%カット。

導入内容はPOSレジ1台+テーブルオーダー18台+セルフレジ一式(2026年2月〜)。掲載ページによると、スタッフの会計対応時間を約90%削減し、ホールスタッフの約25%の人件費削減に成功されています。さらにテーブルオーダーの導入で、客単価も約5%アップしています。

注目したいのは、減らしたのが「注文を取る時間」と「会計の時間」だけという点です。料理とサービスの人は減っていません。お客様に向き合う時間は減らさず、伝票と会計の往復だけを機械に渡した形です。

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香味家浅草 新仲見世通り店 様(東京都台東区/お好み焼き・もんじゃ/約60席/〜5店舗)

シフト1人分の人件費削減。締め作業も 約80%減。

導入内容はPOSレジ1台+ハンディ5台+モバイルオーダー(2024年10月〜)。掲載ページでは、ワンレジとモバイルオーダーの導入によってシフト1人分を削減するなどの人件費改善を達成し、締め作業にかかる時間の大幅な短縮にも成功された、とされています。

「締め作業80%減」は、地味ですが毎日効きます。 1日1時間かかっていた作業が12分になるなら、月に約24時間です。これは店長の残業そのものです。

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神戸珈琲物語 さんちか店 様(兵庫県神戸市/カフェ/52席/1店舗)

ホールスタッフの人員が 0.5人分 減少。

導入内容はPOSレジ1台+ハンディ5台(2017年11月〜)。売上集計を瞬時に確認できる機能を求めて導入され、結果として現場のオペレーション効率が向上し、ホールスタッフの人員が0.5人分減少しています。

「0.5人分」という表現がリアルです。 1人まるごと減るわけではなく、ピークの負荷が下がって、シフトを1コマ削れるというのが実際の効き方です。

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たくみろまん亭 YAMASHO 様(東京都北区/居酒屋・和食/約50席/〜5店舗)

テーブルオーダーで、ピーク時の人件費を削減。

導入内容はPOSレジ1台+テーブルオーダー24台+ハンディ2台(2023年8月〜)。掲載ページには、マネージャーの加藤様のお話として、次のように書かれています。

テーブルオーダーの導入により、オーダー業務にかかる人員を最適化し、ピーク時の人件費削減を実現できました。メニュー変更がリアルタイムで管理画面から反映できるため、非常にスムーズに運用できています。

「ピーク時の」というのが要点です。 人件費は、暇な時間ではなく混む時間に張り付けている人数で決まります。ピークの注文処理を機械に渡せると、そこが1人減ります。

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② 「客単価を上げたい」——注文の取り方を変えた事例

人を減らすより難しいのが、客単価です。値上げ以外の方法として、「お客様が自分のタイミングで頼める状態を作る」というアプローチがあります。

鶏炊き masahiro 様(宮崎県宮崎市/居酒屋・和食/約45席・2フロア/1店舗)

モバイルオーダーで、追加注文が 20%ほど増加。

導入内容はPOSレジ1台+モバイルオーダー+キッチンディスプレイ。掲載ページには、料理長の島崎様のお話として、次のように書かれています。

自分のタイミングで頼めるからか、注文される品数や追加注文が20%ほど増えたなと実感しています。キッチンディスプレイの活用で調理の優先順位が明確になり、1階と2階の往復による階段の昇降負担も劇的に解消されました。

「自分のタイミングで頼めるから」——ここが本質だと思います。スタッフを呼ぶのは、お客様にとって小さな心理的ハードルです。そのハードルをなくすと、頼まれるはずだった1品が実際に頼まれます。

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AKASAKA Tan伍 様(東京都港区/牛タン専門店/約40席・個室あり/1店舗)

客単価 1,000円 → 1,200円。約20%向上。

導入内容はPOSレジ1台+ハンディ2台+モバイルオーダー(2026年4月〜)。掲載ページには、マネージャーの小久保様のお話として、次のように書かれています。

定食へのお肉の追加や、トロロのトッピングなど、お客様がスマホ画面を見て自発的に追加注文をしてくれる機会が増えました。その結果、客単価が1,000円から1,200円に、約20%程度向上したと実感しています。

注目は「トッピング」です。 100円、150円の追加は、口頭では勧めにくく、お客様からも頼みにくいものです。画面に出ていれば、押されます。

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ぼっけもん製麺 様(東京都府中市/ラーメン/約16席/2店舗)

券売機の導入で、客単価 20%アップ。

導入内容は券売機(POSレジ)(2024年11月〜)。掲載ページによると、タッチパネル式になったことでトッピングやセットメニューが写真付きで分かりやすくなり、お客様の「買い忘れ」がなくなったとのことです。また、メニューの料金改定を自分で即座に行える点も挙げられています。

「買い忘れ」という言い方が正確だと思います。 ボタン式の券売機では、トッピングのボタンが端にあって気づかれません。写真で見えるようにしただけで、客単価が20%動いたという事例です。

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③ 「数字が見えない」——判断が変わった事例

ここがいちばん大きく利益を動かした事例です。

Cucina Bar然 様(東京都新宿区/イタリアンバル/約40席・2フロア/1店舗)

ランチをやめて通し営業へ。全体の利益が 1.5倍。

導入内容はPOSレジ1台+ハンディ3台(2023年9月〜)。掲載ページには、こうあります。メニューの出筋が数字で明確に見えるようになり、ランチ営業をやめて15時から23時までの「通し営業」に切り替えたところ、全体の利益は1.5倍にまで増加した、と。

これは、機能ではなく判断が利益を作った事例です。

ランチをやめるのは、勇気が要る決断です。売上は確実に落ちます。それでも踏み切れたのは、「ランチの売上と、そこにかかっている人と時間」が数字で見えたからです。

レジの本当の価値は、ここにあると思っています。 人件費が数%減るのは大きいですが、営業時間そのものを組み替える判断ができると、利益は桁が変わります。

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ジョイパックチキン 様(北海道釧路市/カフェ・鯛焼き・カレーチキン/3店舗)

経理の集計 毎日約2時間 → 自動化。

導入内容はPOSレジ(3店舗・2019年6月〜)。掲載ページによると、それまで手書き伝票を翌日に経理スタッフが入力する業務が毎日2時間ほど発生していましたが、3店舗分の様々な計算が一瞬にして自動化されました。

毎日2時間は、月に約60時間です。 ほぼ正社員1人の半月分です。しかもこれは「売上を上げる努力」と違って、やれば確実に消える作業です。

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株式会社フォートップス 様(東京都内中心/居酒屋・ラーメンなど/50店舗以上)

導入店舗全体で、売上が 1〜2割アップ。

「ふれあい酒場 ほていちゃん」グループでハンディを再導入(2017年4月〜)。掲載ページによると、管理者が現場にへばりつくことなく、30分程度でスマホやパソコンから10店舗分の売上や現場オペレーションを確認できるようになっています。

多店舗では、「見る時間」が本部のボトルネックになります。 10店舗を見るのに1日かかっていたら、月に見られるのは20回です。30分で済むなら、毎日見られます。見る頻度が上がると、打ち手が早くなります。

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補助金についてだけ、1件だけ公表されている数字があります。青の洞窟様は、補助金の活用によって約230万円分の負担を抑えて導入されたとされています(当社の補助金ページ掲載)。

飲食店のPOSレジ導入は、補助金・助成金の対象になることが多く、制度と規模によっては費用の1/2〜4/5が補助されます。 ただし交付決定の前に発注すると対象外になるため、順番には注意が必要です(制度の要件と締切は年度で変わります。必ず公式の公募要領と専門家にご確認ください)。

まとめ:自店はどこから手を付けるべきか

10店の数字を並べると、効き方が5種類に分かれるのが見えてきます。

いまの困りごと 効いた打ち手 事例で出た数字
ピークにホールが足りない テーブルオーダー/セルフレジ 人件費 約25%削減・ホール4→3人/0.5人分減
締め作業と集計で毎日時間が消える POSレジ+自動集計 締め作業 約80%減/毎日2時間が自動化
客単価が上がらない モバイルオーダー/券売機 追加注文 20%増/客単価 1,000→1,200円・約20%アップ
判断の材料がない 商品別・時間帯別の数字 通し営業に切り替えて利益1.5倍
店舗が増えて本部が回らない 全店を1画面で見る 10店舗分を30分で確認/売上1〜2割アップ

最初に手を付けるべきは、一番下ではなく一番上——「毎日発生している作業」です。 締め作業と集計は、やれば確実に消えます。客単価や利益率は、そのあとです。

そのうえで、一番大きく効くのは「判断が変わること」です。Cucina Bar然様の利益1.5倍は、機能ではなく、数字が見えたことによる決断の結果でした。

この記事の情報について

  • 2026年9月時点の内容です。
  • 店名・所在地・席数・導入内容・数字は、すべて当社公式サイト「利用者の声」の掲載内容です。 詳細は各リンク先をご覧ください。
  • 成果は各店舗の実績であり、すべてのお店で同じ結果をお約束するものではありません。
  • 補助金・助成金の要件・補助率・締切は年度で変わります。必ず公式の公募要領と専門家にご確認ください。